深夜一時のコピー機

あらすじ

夜勤中の小松は、電源を切ったコピー機が誰もいない会議室の資料を印刷していることに気づく。

先輩の佐伯へ連絡する間にも、印刷された写真の中で会議は進み、最後の空席だけが小松を待っていた。

小松
小松

佐伯さん、まだ社内ですか?

佐伯
佐伯

もう出ました。何かありましたか?

小松
小松

コピー機が勝手に動いています。

佐伯
佐伯

予約印刷ではありませんか?

小松
小松

電源は切ってあります。

佐伯
佐伯

何が出てきたんです?

小松
小松

会議室の写真です。誰もいないはずなのに。

佐伯
佐伯

防犯カメラの画像でしょうか。

小松
小松

違います。机の上の時計が今の時刻です。

佐伯
佐伯

会議室には入らないでください。

小松
小松

次の紙が出ました。椅子が一脚増えています。

佐伯
佐伯

写真の中だけですか?

小松
小松

はい。今、また一枚出ました。

佐伯
佐伯

何が変わりました?

小松
小松

椅子に人が座っています。顔は紙で隠れています。

佐伯
佐伯

警備室へ移動してください。

小松
小松

廊下の照明が会議室まで順番に消えました。

佐伯
佐伯

走らず、非常階段へ。

小松
小松

コピー機に新しい用紙がありません。

佐伯
佐伯

それなのに印刷している?

小松
小松

はい。今度は会議室の中から撮った写真です。

佐伯
佐伯

小松さんは写っていますか?

小松
小松

廊下に立つ私が写っています。

佐伯
佐伯

写真を伏せて、その場を離れてください。

小松
小松

最後の空席に「あと一名」とだけ書かれています。