あらすじ
閉店後の薬局で、アルバイトの葵は誰も出していない処方箋を受け取る。
薬剤師へ連絡すると、処方内容は葵の身体にまだ起きていない症状を順に示していた。
葵
先生、もうお帰りですか?
薬剤師
はい。何かありましたか?
葵
受付機から処方箋が出ました。
薬剤師
閉店後は停止しているはずです。
葵
患者名が私です。
薬剤師
触らず写真を送ってください。
葵
送りました。処方日は明日です。
薬剤師
症状欄は読めますか?
葵
「右手の冷え」とあります。
薬剤師
今、右手に異常は?
葵
ありません。あ、少し冷たくなりました。
薬剤師
店の外へ出てください。
葵
自動ドアが開きません。
薬剤師
裏口を使って。
葵
処方箋がもう一枚出ました。
薬剤師
今度は何と?
葵
「声が出ない」
薬剤師
葵さん、返事をしてください。
葵
聞こえています。文字で送ります。
薬剤師
電話の声はもう出ないんですね?
葵
はい。受付番号が進みました。
薬剤師
何番ですか?
葵
私の誕生日です。
薬剤師
待合席から離れてください。
葵
椅子が一つずつ倒れています。
薬剤師
次の処方箋は?
葵
「背後を見ない」
薬剤師
その指示だけは守ってください。
葵
最後の紙が出ました。
薬剤師
内容は?
葵
「服用済み。次は振り向く」と書かれています。
